平田先生からのメッセージ

“あそび”は最高の学び

大人が考える「遊び」とは違います。子ども達は身近なさまざまな出来事やものに興味関心を持ちます(好奇心)。そしてやってみようと試みます(行動力)。その姿こそが子ども達の“あそび”です。思い通りになることで「できた」という満足と意欲が育ちます。失敗もします、それは「できた」という経験の積み重ねが多い子どもの意欲です。そうした子どもの心の強さまでも育ていくのが“あそび”です。そうした“あそび”を自分から見つけ出していける子どもにそだってほしいと願って保育環境を整えています。

自然との対話

環境からの刺激は大切です。草や木や樹の葉や花たちの色や形、香りの変化も。虫や鳥にも出会います。そんな四季折々の変化も大切な対話です。そうした子どもの小さな対話を見逃さない保育を目指しています。その「子どもの小さな対話」も子どもの好奇心。やがて大きな探求心や想像力を膨らませ、お話を構成したり法則を見つけたりするばかりでなく思いやりの心へと広がります。

生活を創り出す

園生活の体験の魅力は“ひとりから仲間へ”です。さまざまな“あそび”はひとりあそびから始まります。やがて近くにいる子(まだ友達ではありません)の様子を見て興味を持ったりまねてみたりと刺激をしたりされたりします。その繰り返しから一緒に行動する楽しさに変わっていき友達になります。社会性が育つ時です。やがて「〇〇やろう」と意気投合して“あそび”が展開されます。時折意見の食い違いもありますが「一人ではできないことが友達と一緒になら達成できる」体験が仲間意識、社会性の育ちへと繋がっていきます。

 

清心の子ども達は目がきらきらと輝いていてステキ
何をやっていても焦点がはっきりしている証拠です。意思をしっかり持っているからです。

たくさんのふしぎを発見
園庭で穴掘りをしていて石を発見、「あっ化石だ」と友達と 30分以上掘っていることもありました。

ドキドキワクワクさせる環境づくり
石神井公園で拾ってきたドングリや小枝を種類別に廊下の透明な引出しに整理しています。その中から子ども達は使いたい時に取り出して使っていたのを見てビックリです。子どもの「やっみたい」をしっかりと引き出しているんですね。別な保育室ではカーテン地が天井から何枚も下がって組み合わさっている光景も。子どものファンタジーに寄り添っているようで素敵です。

子どもの集団が子どもを育てます
廊下に椅子を並べて空き箱を沢山おいて、箱の中にキャンディーのようなものが色とりどりに入っています。空き箱の裏を使ってマス目と数字が書かれていました。数人の子が帰ってきて、別の数人が追いかけてきました。年長の子がキャンディー屋さんで下のクラスの子をお客さんとして呼んで来たようです。そのやり取りはまるで大人でした。子どもって大人を見てるんですね。

子どもの素敵に反応できる保育者
そうした子ども達のさまざまな“あそび”を充実させるキーポイントは指示を出す保育ではありえません。子どもと向き合う保育者の余裕とセンスにほかなりません。